350日の節約生活

 
HOME » 8)節約無駄話 » 『憑神』浅田次郎

『憑神』浅田次郎

出かける用事があり、電車の中の時間つぶしに浅田次郎氏の『憑神』を買った。
私の好きな妻夫木君が主演した映画の原作だから選んだわけではない、とは断言できないものの、私は以前から浅田次郎先生の書く洒脱な文章が好きなのだ。

憑神の舞台は幕末。とある冴えない御徒侍(彦四郎)が主役の小説だ。その彦四郎が貧乏神やら疫病神やらにまとわりつかれるのが大まかな粗筋なのだが(大まかすぎる・・・)さすがのテンポのよさに気がついたら話に没頭させられていた。
人情味あふれる神様の描き方はさすがで、惚け味たっぷりの数々の登場人物は誰も彼もが愛らしい。

だた読み進めるうちに途中で話の流れがやや変わってしまう。一体どうやってオチをつけるつもりなんだろう・・・と不安になっていたところ、なんとも言えない落ち着き方をしてしまった。
素晴らしい結末といえば結末だし、この結末あってこそ『憑神』全編に流れるテーマなるものが明確になるのだが、どうも私にはしっくりこない。
なんていうのかな、ちょっと綺麗すぎる。もっとニヤリと笑えるような終わり方を期待していたのだけれどなぁ。
ちなみに私は彦四郎の兄の左衛門のような人間が大好きだ。彼の視点でみた御徒侍の生き方を描いても面白い話になりそうだ。

結末の好みは人それぞれとして、そこに至るストーリーの面白さは抜群。
長編時代小説という肩書きがあるようだが、閉塞感はまったくなく全篇を通して軽妙洒脱な雰囲気を醸し出している。
難しいことを考えず、素直にストーリーを楽しめる一冊だ。

Posted by jizou at 2007年9月 8日 18:42 | Comments (0) | TrackBack(0) | 節約ランキング | このエントリーを含むはてなブックマーク


コメントを投稿

 
当サイトは、Yahoo! Japanの【倹約・節約】および【レシピ】、All About Japanの【節約・やりくり】に登録されています。
・・・
当サイト内の文章、デザイン、画像の無断転載、複製はおやめください。
また各サービスなどの利用、入会等のアクションは個人の責任において行って下さい。
質問、広告掲載のお問い合わせなどはnomail1.gifまでお願いします。