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吉原手引草
舞台はタイトルのとおり江戸は吉原。そこである花形花魁の消息を「誰かが」聞いて回っている。小説はその「誰か」に答える形で、関係者が一人称で自分の知るその花魁の姿を語っていくという形で展開される。 話のストーリーは驚くような展開をみせないものの、廓の絢爛でありながらどこかしら薄暗い世界をうまく話にのせて読者の興味をそそっている。とはいえ花柳界についての知識が全くないとなるとどこまで想像力を働かせてこの小説を読めるかやや不安な面もある。 前半部はややゆるすぎる展開かなとも感じたが、後半になるにしたがってどんどんと話が面白くなりスピードが出てくる。結びは少し野暮ったいものの、ストーリーの長さを感じさせない文章の仕立てはさすが。 これは美しく、そして痛快な物語だ。
Posted by jizou at 2007年9月14日 17:40
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コメント (1)
時代小説はほとんど読んだことのない私ですが、ジゾウさんの文章を読んでいると非常にそそられます。
(こないだの『憑神』も気になっていますー。)
> 小説はその「誰か」に答える形で、関係者が一人称で自分の知るその花魁の姿を語っていくという形で展開される。
なんか『藪の中』みたいな話ですね。
投稿者: ayan | 2007年9月14日 18:41
日時: 2007年9月14日 18:41