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空中ブランコ

イン・ザ・プールの続編とでもいうべき空中ブランコ。今回もあのヘンテコな精神科の医師が快刀乱麻(?)、患者たちの病気を解決する。
『イン・ザ・プール』も面白かったけれど、この空中ブランコも一気に読めてしまうなんとも可笑しなストーリーだ。表題をはじめとした5つの短編はどれも軽快なテンポでくすりと笑いを誘う。
前作より患者と医者の関わり方が自然で、ヘンテコ医師が暴れすぎないのもいい。

話の構成はどれも似ているのだが、高所恐怖症の空中ブランコ乗りや、先端恐怖症の暴力団員、ノーコンのピッチャーなど「そんあのありえないでしょ?」というようなシチュエーションが面白い。
果たして彼らはいかに病を克服していくのか。
ちょっと不思議な神経症に悩む患者がハチャメチャな精神科医に振り回されるうちに自分の問題を直視し、回復していく姿は不思議な爽快感がある。
自分にとっては非常に重大な悩みや苦しみも端から見たら案外滑稽なものなのかも、とそんな気分にさせられる一冊だ。

ちなみにこの空中ブランコは第133回直木賞受賞作。
確かに面白いのだけれど私はやっぱりサウスバウンドのような長編のほうが好きだなー。

Posted by jizou at 2007年11月22日 16:42 | Comments (0) | TrackBack(0) | 節約ランキング | このエントリーを含むはてなブックマーク


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