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ビター・ブラッド

昨年末に読んだ雫井脩介氏のビター・ブラッド
とくに目当てもなく本屋をぶらついていたところ、帯に「今年のイチオシミステリー」と手書きで書かれているこの本が目に止まった。
ショップスタッフがイチオシというくらいだからよほど面白いに違いない、しかも今年のイチオシというのだから・・・。
迷わず1700円+税を支払い自宅に帰って驚いた。
だってそれ、手書きじゃなくて手書き風の帯、つまり出版社が手書き風に印刷したものだったのだよ。
まんまとヤラレタ・・・orz

まぁ、帯はともかくストーリーはというと。
今回の話も警察が舞台のミステリー。雫井脩介といえば犯人に告ぐ虚貌といった特A級の犯罪ミステリーの作者。(虚貌は面白かったのだけど感想をかけるほど消化しきれず。)
きっとまた面白い犯罪ミステリーに違いない!と期待も膨らむ。

今回の犯罪は警察内部でおこる。それを追うのは同じく刑事である実の父親との間に確執をかかえる新米刑事。
新米刑事は街の情報屋を味方につけて少しずつ事件の真相に迫って行くのだが、その先には思いもよらなかった人物が浮かび上がる。

実は私、この本を読んでいる途中「あれ?これ奥田英朗さんの作品だっけ?」と勘違いしてしまった。それくらい(?)吹き出す箇所が多いのだ。
今まで読んだ雫井さんの小説には重い色があったけれど、ビター・ブラッドは主人公が年若いせいか描写全体がとても軽く感じる。そして笑える。キーワードは「クーガー」。(←本作品を読めばわかるハズ。)
本流となる事件と新米刑事に関わる傍流的な事件が少しずつあわさっていくあたりはハラハラとして読者はぐっとひきこまれるはず。
どっしりと重いストーリーご希望の方には軽い感じはいなめないかもしれないが、私は一息に読んでしまったよ。
個人的には火の粉のような話のほうが好みだし、「今年イチオシ」とまではいかないものの、面白く読める娯楽ミステリーであることは間違いない。

Posted by jizou at 2008年2月 4日 08:00 | Comments (0) | TrackBack(0) | 節約ランキング | このエントリーを含むはてなブックマーク


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